- 新シリーズ
おとうさん、おかあさんのための手話文法講座 - シリーズ13回目
<国際手話とは> - シリーズ12回目
<自然言語とは> - シリーズ11回目
<学習の転移とは その2> - シリーズ10回目
<学習の転移とは その1> - シリーズ9回目
<日本手話の「生活言語」と「学習言語」> - シリーズ8回目
<生活言語と学習言語> - シリーズ7回目
<ろう児をバイリンガルに育てるには> - シリーズ6回目
<ろう児はどうしてバイリンガルになる必要があるのか> - シリーズ5回目
<聞こえるこどもの第一言語習得> - シリーズ4回目
<第一言語と第二言語> - シリーズ3回目
<ろう児の第一言語獲得> - シリーズ2回目
<母語と母国語> - シリーズ1回目
<バイリンガルろう教育の概要> - ごあいさつ
シリーズ12回目 <自然言語とは>
日本手話は自然言語です。では「自然言語」とはなんでしょうか?「自然言語」は「人工言語」に対することばです。「人工言語」というのは、誰かがある目的のために作った言語で、たとえば、コンピュータを動かすためのプログラミング言語や数式などが含まれます。いつ、誰がつくったのか、基本的にわかっています。
もう一つの有名な人工言語は1887年にポーランドの眼科医であったザメンホフが提唱した、エスペラント語です。ザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中で既に使われている母語に成り代わるというより、むしろすべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語をつくったそうです。
人工言語は普通、それを母語として生まれてくる子どもはいません。それが、人工言語が広まらない一つの原因だとも言われています。しかし、エスペラントには、極々少数ですが、それを母語として使っている子どももいるそうです。
さて、もう一つの人工言語の話です。アメリカではSEE1(Seeing Essential English)、SEE2(Seeing Exact English)といった英語をそのまま手で表現するMCE(手指英語)が教育目的のために、1960年代から1977年代に作られました。これは自然言語であるASL(アメリカ手話)とは異なるものです。
人工言語はいつ、どこで、誰がどういう目的でつくったか分かっているもの、そして自然言語とは世界各地で自然に生まれてきた言語です。 手話の国際共通語については次回お話しましょう。



