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バイリンガル・バイカルチュラルろう教育ミニ講座<手話動画>

シリーズ12回目 <自然言語とは>

日本手話は自然言語です。では「自然言語」とはなんでしょうか?「自然言語」は「人工言語」に対することばです。「人工言語」というのは、誰かがある目的のために作った言語で、たとえば、コンピュータを動かすためのプログラミング言語や数式などが含まれます。いつ、誰がつくったのか、基本的にわかっています。

もう一つの有名な人工言語は1887年にポーランドの眼科医であったザメンホフが提唱した、エスペラント語です。ザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中で既に使われている母語に成り代わるというより、むしろすべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語をつくったそうです。

人工言語は普通、それを母語として生まれてくる子どもはいません。それが、人工言語が広まらない一つの原因だとも言われています。しかし、エスペラントには、極々少数ですが、それを母語として使っている子どももいるそうです。

 

さて、もう一つの人工言語の話です。アメリカではSEE1(Seeing Essential English)、SEE2(Seeing Exact English)といった英語をそのまま手で表現するMCE(手指英語)が教育目的のために、1960年代から1977年代に作られました。これは自然言語であるASL(アメリカ手話)とは異なるものです。

人工言語はいつ、どこで、誰がどういう目的でつくったか分かっているもの、そして自然言語とは世界各地で自然に生まれてきた言語です。 手話の国際共通語については次回お話しましょう。

掲載日/2010/02/02

[キリン福祉財団助成事業]
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