お子様の聞こえでお悩みのお母さん、お父さんへ

お子さんの子育てや教育について、悩まれていることと思います。最近では、新生児スクリーニングによって、生後間もなく聞こえにくいと診断されるようになりました。しかし、早く診断されても、3ヶ月後、6ヶ月後の検査まで詳しい情報や具体的な方法を知らされず不安な日々を過ごされている方も少なくないと思います。一方、インターネット上には、あまりに多くの異なる意見や方法が紹介されているため、何が良いのかわからなくなってしまったという方もいらっしゃるでしょう。

お子さんの子育てや教育を考えるときは、医師やろう学校の先生だけでなく、お子さんのロールモデルとなる聞こえない大人や聞こえにくい大人、大学生、高校生、中学生、小学生、そして乳幼児とその両親に会って話しを聞いてください。可能なら、その人たちの通っているろう学校や一般校の様子も見せてもらうといいですね。

お子さんが成人するまで(もちろん成人した後も)共に歩んで行くのは、お医者さんでも学校の先生でもなく、お父さんとお母さんです。専門家の中には、「保護者が混乱するので情報はあまり提供しない」という人や、0歳児や1歳児の保護者に「子どもが混乱するから教育方法を早く1つに決めた方がよい」と言う人もいます。でも、そうした人たちがお子さんの成長や将来に責任を持ってくれるわけではありません。

幼稚部に入学するまでは、いろいろな場所で、多くの意見を聞いて、様々な体験をしてください。たくさん悩んで、話し合って、その中から、お子さんとご家族に合った子育てや教育方法を見つけて行くことをおすすめします。