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《いろいろな疑問文と語順》

 

前回は平叙文、否定文、疑問文のような文の種類を勉強しました。今回はいろいろな疑問文を見ていきましょう。

文を書くときには5W1Hを入れるようにしましょう、と学校で習いましたよね。5つのWとはWhen、Where、Who、 What、Why、1H はHow という疑問詞で、「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうした」が入っていると情報としてはだいたい完結しているということですね。

では、「きのう佐藤さんは仕事が休みだったので図書館でのんびり雑誌を読んだ」という文を考えてみましょう。どんな疑問文が考えられるでしょうか?

  1. いつ佐藤さんは図書館で雑誌を読んだのですか?
  2. きのうどこで佐藤さんは雑誌を読んだのですか?
  3. きのう図書館でだれが雑誌を読んだのですか?
  4. きのう佐藤さんは図書館で何を読んだのですか?
  5. きのう佐藤さんはどうして図書館で雑誌を読んだのですか?
  6. きのう佐藤さんは図書館でどんなふうに本を読んだのですか?

日本語の場合、疑問詞が入る位置は比較的自由です。英語のように必ず文頭に来なくてはならないというルールはありません。しかし、手話の場合はどうでしょうか?ちょっと考えてみてください。わかりますか?

手話の場合、WH疑問詞が来る位置は基本的に文末です。

  1. 佐藤/ 図書館/ 雑誌/ 読む/ いつ?
  2. きのう/ 佐藤/ 雑誌/ 読む/ どこ?
  3. きのう/ 図書館/ 雑誌/ 読む/ だれ?
  4. きのう/ 図書館/ 佐藤/ 読む/ 何?
  5. きのう/ 図書館/ 佐藤/ 雑誌/ 読む/ どうして?
  6. きのう/ 図書館/ 佐藤/ 雑誌/ 読む/ 方法(どうやって)?

疑問詞の来る位置は日本語、日本手話、英語でそれぞれ違いますね。日本手話と日本語は別の言語で、語順もそれぞれ別のルールがあるということをしっかり覚えましょう。そしてWH疑問文にはWH疑問文の眉の動きと首ふりがあることをもう一度確認しておきましょう。